吃音の記号化

昨今では吃音当事者の自助団体の地道な啓発活動の成果とインターネットの普及も相まって、社会一般にも吃音の知名度は上がってきたように感じる。ニュースで吃音の特集が組まれたり、様々な吃音をテーマにした作品や吃音を持つ人物が登場するなど吃音が社会…

私は不審者

私はいつものように自宅最寄りのバス停で降車し、翌日に控えている某ウイルスの予防接種について考えながら帰路についていた。夕方の5時頃だったであろうか、辺りはまだ明るく、安穏とした空気が漂う何変わりない帰路であった。住宅街で人とすれ違うことは…

兵どもが夢の跡

私は漠然と”歴史”というものに惹かれていた。具体的に何に惹かれているのか自分でも見当がつかないため、その何かを求めて受験生だった頃は日本史に最も勉強時間を割いた。しかし、多少の面白さは感じるものの自分が今まで惹かれていた何かを具体的に表現す…